帝国火工品製造時代(1938年~1970年)
当社の前身である帝国火工品製造株式会社は、日本油脂株式会社(2007年に日油株式会社に社名変更、以下同じ)の子会社として、1938年に川越の地に設立されました。帝国火工品は工業用雷管の供給会社として日油の爆薬部門と連携して発展していきました。戦後の復興期には旺盛な石炭需要や活発な国土開発を背景に、業績は大きく伸長し、川越工場のほか植木工場(福岡県直方市)、美唄工場(北海道美唄市)の3工場を有するまでに発展しました。
帝国火工品は、その後事業の多角化を図り、1957年には宇宙ロケット用固体推進薬の製造を開始しました。この時期、閃絡表示器®、テイカウエルド®、示温材など現在につながる製品の販売を開始しています。
帝国火工品本社(丸の内)日本油脂川越工場時代(1970年~1980年)
しかし、火工品の主要需要先である国内石炭産業と非鉄鉱業が衰退したため、火工品事業の大幅な事業再編を迫られると同時に、川越工場は周辺の都市化によって火薬類の大量製造が困難になっていました。リストラクチャリングによりこれらの問題を解決するために、1970年に日本油脂は帝国火工品を吸収合併しました。 そして、主要な火工品と宇宙ロケット用固体推進薬を日本油脂の他工場および子会社に移管し、川越工場の大半を日本住宅公団に売却して、残余地に日油技研工業を設立することになりました。
川越工場全景(1979年)日油技研工業時代(1980年~現在)
こうして、1980年12月1日、日本油脂株式会社の完全子会社として日油技研工業株式会社が設立されました。当初より、固有技術をベースに、多種多様な分野に向けたニッチ市場志向性の高い事業展開を行い、順調に発展を遂げてきました。
1995年には株式を店頭公開し(2004年度からはJASDAQ証券取引所に上場)、株式公開を行いました。しかし、日油グループの経営効率を高めるため、2010年に上場を廃止し、再び日油の完全子会社となりました。今後、当社は日油グループの総合力をフルに生かして、グローバル展開、新規事業開発によるさらなる発展を目指しています。

川越工場全景(現在)
略年表
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| 帝国火工品時代 | 1938年 | 帝国火工品製造株式会社設立 |
|---|---|---|
| 1941年 | 雷管製造開始 | |
| 1943年 | 国光火薬工業株式会社を吸収合併 植木工場とする | |
| 1952年 | 株式店頭公開 | |
| 1954年 | 東京証券取引所に上場 | |
| 1955年 | 閃絡表示器®製造開始 | |
| 1957年 | 宇宙ロケット用固体推進薬事業開始 | |
| 1958年 | 美唄工場建設 | |
| 1962年 | テイカウエルド®製造開始 | |
| 1962年 | 示温材製造開始 | |
| 日本油脂川越工場時代 | 1970年 | 帝国火工品、日本油脂株式会社(現、日油株式会社)に吸収合併 |
| 1972年 | 銃用雷管を昭和金属工業株式会社に移管 | |
| 1973年 | 植木工場を分離し九州日油住宅工業株式会社を設立 | |
| 1976年 | 信管、起爆薬を昭和金属工業株式会社に移管 | |
| 1977年 | 川越工場の大半を日本住宅公団に売却 | |
| 1979年 | 宇宙ロケット用固体推進薬を日本油脂武豊工場に移管 原料雷管を日本油脂美唄工場に移管 新工場完成 |
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| 日油技研工業時代 | 1980年 | 日油技研工業㈱設立 |
| 1986年 | H-Ⅱロケット用火工品開発開始 | |
| 1987年 | 化工材量産化設備完成 | |
| 1989年 | 土木用岩盤固結剤「注入レジン」販売開始 | |
| 1990年 | 地絡点表示器「G・ファインダー®」販売開始 | |
| 1995年 | 日本証券業協会に株式を店頭公開 | |
| 1996年 | 深海ボーリングマシンBMS1号機納入 | |
| 2001年 | ㈱カクタスを設立(100%子会社) | |
| 2003年 | ㈱サーモを買収し子会社化 | |
| 2004年 | JASDAQに株式上場 | |
| 2005年 | ISO9001認証取得 | |
| 2010年 | 株式上場を廃止し、株式交換により日油㈱の完全子会社となる | |
| 2012年 | ㈱テルモを完全子会社化 ㈱サーモを㈱カクタスに吸収合併 |
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| 2013年 | 英文社名をNiGK Corporationに変更 | |
| 2014年 | ISO14001認証取得 | |
| 2019年 | ISO14001認証を返上し、自社活動に移行 |
